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Motomi Itomoto 〜Motomi's living in Ibaraki〜

  • Midori
  • 2017年6月19日
  • 読了時間: 7分

毎月20日は、「One's living in Ibaraki」をテーマに茨城で活躍するあの人をご紹介。

今回はご主人の転勤を機に大阪からつくばへ転居後、ひと・モノ・くらしをテーマにした予約制雑貨店「motomi」を展開する糸本元美さんにインタビュー。

長年勤めた会社を退職し、つくばへ来る事を決意。

その当時の想いや現在のつくばでの暮らし、働き方について伺いました。

ーまず茨城(つくば)に移住するきっかけは何だったのですか?

主人の転勤です。

もともと転勤がある職場でしたが、これまで一度も転勤になったことがなくて。きっとこれからも大阪に住むことになるだろうと思っていました。

ところが、平成25年12月24日のクリスマスイブに、突然主人からメールで「転勤、つくば。」と連絡が入りました。驚きと同時にまず思ったのは「つくばって何処?」と(笑)。忘れられない思い出です。

ー突然の通知だったのですね・・・。

当時はどのようなお仕事をされていたのですか?

もともとは証券会社に勤めていましたが、その後高速道路のサービス部門の会社に転職しました。 そこでは新規事業や物販サイトの立ち上げ、フリーペーパーの制作など、労務管理から営業、広報など様々な業務をしていました。やりがいもあり、色々と経験できることも楽しくて、「定年を迎えるまでここで働こう。」そんな気持ちでいましたし。

ーそれから3ヶ月後の4月にはつくばへ移住。茨城というとどんなイメージをお持ちでしたか?

私は出身が名古屋で、その後は関西で生活してきたので、北関東のことはほとんど知りませんでした。それこそ修学旅行で日光東照宮に行ったくらい(笑)。 南関東は東京、千葉のディズニーランドがあるのでイメージはつくけど、北関東は東北へ向かう通過点でしかなかったように思います。

ー元美さんは旅好きだと伺いましたが、当時から旅に行くことが多かったのですか?

そうですね。休みをとっては国内外を旅していました。 多い時は年に4回、海外へ行くことも。 私は個人旅が好きで、しかも同じ場所を何度も訪れることも好きなんです(笑)。 なかでもインドネシアのバリ島にハマった時は、特に何をするわけでもなく。 とにかく観光地めぐりをするでもなく、ゆったりと暮らすように過ごしていましたね。 現地の人々の生活に興味があるので。その土地の空気、食、モノに触れてヒトとの出会いを楽しむことが好きなんです。

ー元美さんもこれからという時。 お仕事を辞めてまでご主人に付いて行こうと決意したのは、何かきっかけがあったのでしょうか?

もちろん大阪に残ることも含め、色々と考えました。 それで主人の気持ちを聞いたんです。そしたら「一緒に来てほしい。」と。その言葉を聞いて、付いていこうと決意しました。

今はもうなくなってしまいましたが、大阪でよく通っていたイタリアンバルがあります。 そこで出会った友人や仕事仲間たちに手伝ってもらい大阪を離れる前に感謝の気持ちをこめてマルシェを開いたんです。「いばらきにいってきマルシェ」というタイトルで。フライヤーも友人に作ってもらいました。

自宅でしたが50人以上の友人が集まってくれて、玄関に靴が入りきらないくらいでした。もうウチの中はパンパンになりましたよ(笑)。

それで気持ち新たにここへ来ることが出来たんだと思います。

ー茨城・つくばでの生活を始めた頃はいかがでしたか?

仲間も知り合いもいない街。はじめは苦労しました。 それはもう家に引きこもる日々でした。誰とも言葉を交わさない日が続いてしまって…。

けれどある時、このままでいるのはもったいないと気づいたんです。

「今を楽しまないと」って。私はずっと「働きたい」という思いがあったので、それからすぐに就活を始めて、都内で仕事を見つけて、つくばから東京へ通う生活を送っていました。

けれど毎朝早く帰りは深夜の生活を続けていくうちに、「このままでいいのかな?」という気持ちになっって。はじめは私だけ都内に住むことも考えたのですが、それじゃぁ主人とこちらに移ってきた意味がない。そう考えている時に、あるつくばのフリーペーパーで見つけた記事に、現在の仕事につながる出会いがありました。

記事に掲載されていたのは、同じつくばで自宅をギャラリー兼サロンにしている GalleryCOLBさんでした。それからすぐに連絡をして訪問しました。とても素敵なオーナー夫婦とギャラリーの雰囲気に魅了されましたね。

ーとても興味深い出会いですね。

それからご自身で「motomi」を展開しようと決意されたんですね。

はい。もしかしたらつくばじゃなきゃやらなかったかも知れません。

もともと大阪にいる時から、週末になると自宅に友人たちを招いてたこやきパーティーをしたりと、友人や仲間と気軽に集まれる時間が好きだったんです。その当時から「いつか人が集える場所を持ちたい」となんとなく考えていて。後に何かやろうかな、とは思っていましたから。

つくばに移って就職活動をしながらも頭の片隅で思ってはいました。 そんな時にきっかけになったのが、普段からよく持ち歩いていた「okapiのバック」です。

これを持ち歩くと周りの方から褒められる機会が多くて。 それなら自分から良いものをもっと伝えていきたい、と思ったのが始めるきっかけだったと思います。

ー雑貨店motomiを初めて3年目になりますが、現在の心境はいかがですか?

3年目を迎え、ようやく気がついたことも多々有ります。 これまで会社勤めしか経験していなかったので、 自分で商品のセレクトから在庫管理までしなくてはならないので、未だに手探りな状態です。 自宅でやっているお店ですから、近隣の方への配慮も考えながら、宣伝の仕方など今だに思考錯誤は続いています(笑)。

あとは2週間に一度、プライベートで東京へ行ったり、買付けも兼ねて旅に出たりと、違う風に触れることも大切にしています。とにかくじっとしていられないタイプなので(笑)歩き回っています。

ーつい最近はイタリアに買い付けに行かれてましたもんね!明日からは四国へ旅立たれるとか。

改めてmotomiさんの商品の魅力はなんでしょうか?

オリジナル性はとても大切にしています。 私の場合、人との出会い・直感を軸に商品の買い付けを行っているので、常に一定の在庫を持つことは難しい。

だからこそ、ここでは他にはない、楽しいものをご提供したいと考えているんです。 私が旅先で出会った職人、作家さんなど、心から良いなと思えた方々の作品を取り扱っているので、すべての商品にストーリーがあるんですね。

モノを販売する仕事ではありますが、 それ以上にお客様が毎日をより楽しめるきっかけになればいいな。 お客様に自身の魅力を再確認し、さらに一歩前へ進むお手伝いができたら、と考えています。

私もそうですが、何か素敵なものを手にしたとき、 今の自分にこれは必要なのか、使いこなせるのか、買う余裕があるのか... などと色々と考えます。

けれど今の自分には少し難しいかなと思っても、ちょっとだけ背伸びしてみることで、自分もそれと並行して努力していく。その積み重ねでが、よりその人の魅力を増すのではないかと思います。

だから私もお客様が何かにチャレンジをしたくなる、お客様の背中を押すきっかけになれればと思っています。

ーそんな素晴らしい想いが込められていたんですね。普段はどのように活動されているんですか?

普段はblogをメインに、月に7.8回ほど自宅でお店を開いています。

blogで月ごとにスケジュールを更新しているので、ぜひチェックしてみてください。

それと昨年から初めて、popupでつくば・東京でも企画展を開くようになりました。

もっともっと多くの方に知っていただけるきっかけになればと思っています。

ー今後の予定はありますか?

11月4日〜12日の間に gallery Yにて、2度目の企画展を行う予定です。

新たに作家の方ともお会いする予定なので、ご紹介できるモノもまた増えそうです。

まだ企画中の段階ですが、楽しみにしていただければと思います。

そしていずれまた主人の転勤の可能性もあります。

けれど何処へ行こうとも、その状況をプラスに変え、行く先々でヒトとの出会いを大切にしながら、「今を楽しむ」精神で素敵な作品を発信していきたいと思っています。

Profile:

糸本元美 ( Itomoto Motomi )

愛知教育大学卒業。 金融、コンサル企業などを経て関西の高速道路のサービス部門に勤務。主人の転勤に伴い、3年前からつくばに在住。

現在、つくば市内の自宅マンションにて予約制の雑貨店を開く。

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