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MASAYOSHI WATANABE -Masayoshi's living in Ibaraki-

茨城で活躍するあの人に焦点を当てる「One's living in Ibaraki」。

今回は先日ご紹介したばかりのイタリアンレストラン「cucina NORD IBARAKI」を運営する渡邊正昌さん。日立で生まれ育ち、地域で活躍する事業者として常に第一線を走り続ける渡邊さんに、これまでの経歴と現在手掛けられているプロジェクトについて話を伺いました。

ー学生時代と若手社会人の頃について教えてください。

地元である大久保小・中学校を卒業後、日立一高へ進学しました。その後は経営学を勉強するために関西の大学へ。地元に大学があまりなかったことが、関西へ出た理由の一つです。大学で学んだ後は、家業を継ぐというビジョンはありましたが、最初は金融期間で7年間働きました。大学にしても、仕事にしても一度は外の世界を体験することが大切だと思っていたので。どちらをやっても大変さがある。それを経験していないと、気持ちに大きな差が生じると考えていました。

ーはじめはサラリーマンだったのですね!意外でした。

大学を卒業し、7、8年ほどサラリーマンをしていたのですが、その時に知り合った方々とは現在も繋がっているんです。退職して30年経った今でも大切な存在です。そういった人との繋がりが、自分の人生においても財産であると感じています。

ーそれから本格的に家業であるホテルビジネスを継ぐことになったのですね。

はい。大きな改修にも携わりました。また、日立には素晴らしい食材が溢れていることから、「食」を通して地元の方々に幸せを届けたいという強い想いがありました。そこでホテル内の食事処「栄楽」やお寿司の宅配サービス事業といった、食に関する事業にも力を入れていきました。

「オーベルジュ」という言葉がありますが、食を楽しむ為に旅をして訪れるレストランを手掛けたいと考えたんです。観光名所をただ訪れるだけではなく、その土地に少しでも長く滞在してもらい、地元食材を体感する。そんな循環を創り出せたらと思っています。

(画像:クチーナノルドイバラキの入口。)

ーそこから現在のレストラン開設の構想が生まれたのでしょうか?

はい。3年ほど前から旅館組合を中心に県北地域の食材・料理の勉強会を行っていました。そこで日立市出身である神保シェフと出会い、「食を通して街に賑わいを作りたい」という一心で、年に一度「リストランテひたち」というイベントを開催していたんです。参加して頂いたお客様にはとても好評でしたが、それを常に発信していける場を設けたいという想いが強くなり、それなら自分で会社を起こしレストランを開設しようと決意しました。

例えばスペインにはサンセバスチャンという街があります。小さな街にも関わらず世界中の美食家達が足繁く訪れ、第一産業や飲食事業がとても盛んな唯一無二の街として名を馳せています。

それなら「日立だって負けていないじゃないか」と心から思いました。そのために今は様々な角度からチャレンジをして、生産者を応援し、次へ繋がるための活動をする必要があります。日立、そして茨城という街が食という文化を切口に、県内外からも人が集う豊かな街になっていくことを心から願っています。

ー素晴らしい想いですね。ノルドのコンセプトや魅力として、特に力を入れているポイントは何でしょう?

「常陸野菜」の魅力を発信したいと思ってます。野菜がメインとなる食事を意識しているんです。形が悪くたって、旬な野菜、地元の野菜は素晴らしい。そこの本質に気が付いてもらえるように工夫を凝らしています。調味料も手作りにこだわっているんです。

まずは一度食べて頂きたい。そこで初めてその食材に興味を持ってもらうことで、生産者やそのプロセスに関わる人々の存在に少しでも目を向けて頂けたら嬉しいです。

(画像:水戸市パプリカ農家・林さんの赤パプリカのエスプーマ。夏に訪れた時にランチで頂きました。)

ーすでに十分な程、沢山のプロジェクトを仕掛けていらっしゃいますが、今後さらに力を注ぎたいことはありますか?

今後はさらに、ノルドを舞台に「人と人が繋がる場所」を育んでいきたいと考えています。まずは人が繋がらないことには何も生まれない。そのためにノルドでは、音楽ライブを企画したり、生産者や陶芸作家の方々を招いたトークイベントなど、様々な機会を作っていく予定です。その他にも神保シェフを中心に、食育として子どもや親子で体験してもらうプロジェクトにも取り組んでいます。

これはとにかく長期戦です。次の世代へ繋いでいくために、そして暖かい元気な街を作るためには、根気強く発信し続けていくしかないですね。「茨城には何もない。」と話す若者たちもいますが、今ある魅力を知ってもらうことで、いつか何年後かにまたこの土地へ戻って来てくれる人がいたら良いなと願っています。次世代を担う人たちが地元を誇りに想い、それを愛する気持ちを育めるきっかけを作れるよう、これからも頑張ります。

ー素晴らしいお話を聞かせて頂き、ありがとうございました。私たちiiberalも茨城の魅力を発信し、地元を含め茨城とい街がさらに豊かな場所になるよう貢献していきたい、と改めて強く想いました。今後さらなるご活躍に心から期待しています。

<渡邊正昌氏が手掛けるプロジェクト>

・食事処 栄楽

・宅配寿司 銀のさら

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